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元気があれば何でもできる

2022年も後わずかになりましたが、今年アントニオ猪木さんが亡くなりました。昭和に少年時代を過ごした私たちのヒーローで、毎週金曜日はTVの前にかじりついて“燃える闘魂アントニオ猪木”に夢中になっていました。リングでのその姿を忘れることはないのですが、ただ、今は亡くなる前にTVのインタビューで見せた病気と闘う姿が印象に残っています。難病の「全身性アミロイドーシス」を患い、激しい痛みで動くこともままならない身体でインタビューに答え、「元気ですかー」「元気があれば何でもできる」と力を振り絞って私たちにメッセージを送ってくれました。元気さえあれば何だってできるんだぞ、だから生きている限り元気を出して頑張れよという身をもっての声でした。

 

病を抱えたり不安や悩みがある時は何もできないと思うことがあります。100%元気であることは少なく、歳を重ねたらなおさらで、人生を折り返した私自身はいつも元気でいられることはほぼないです。それでも元気を出していくことで、また少しの元気を振り絞ることで何でもできるんだぞと猪木さんは教えてくれたように思いました。

 

リングの上の強かった頃や国会議員として活躍した時の言葉ではなく、弱い姿をさらけ出し、死をも覚悟する衰弱した中でわずかに残る力で届けてくれた言葉だからこそ伝わるものがありました。 

昭和の時代に強い姿を見せ続けてくれた猪木さんは最後まで闘魂アントニオ猪木でした。(H

 

写真はほんのりブルーにライトアップされた二条城です。サムライブルー? 123日~9日は障害者週間でした。