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レコードが売れてるそうです

 昨年、米国でのレコードの売り上げがCDを上回ったという驚きの発表がありました。日本においてもレコードの売り上げが、この10年で10倍以上になったそうです。レコードと共に過ごし、CDへと変わっていった時代の流れを目にしてきただけに驚くニュースでした。「針を落とした時のパチパチという音に心が温かくなる」、「ジャケットだけでもインテリアとしていい」などという声があるそうですが、人が本能的に求めてほっとするのは接触したり形があったりするアナログなのかもしれないという関係者のコメントには納得でした。

 多くの人がスマホを持つようになりいつでもどこでも聞きたい曲が聴けるようになった今、なぜ面倒なレコードを聴く人が増えているのでしょうか。レコード店でアルバムを手にした時の高揚感、針を落とす時の緊張感、ヒット曲だけでなく好きな曲だけでもなく全曲聞いてそのアルバムに込められたアーチストの思いを感じようとしたことを思い出しました。時間があったのでしょうか、余裕があったからでしょうか…

 レコードなんか手にすることはないだろうなと思ってからも随分と月日は経っていますが、どこかにしまい込んでいるレコードやカセットテープを聴いてみたくなりました。しかし音を鳴らすレコードプレイヤーは?カセットデッキは?でまだ先になりそうです。あの頃大切にしていたものが聴けそうで楽しみです。

 

写真は向かいのホームに停まっていた「森の京都QRトレイン」です。JR嵯峨野線を走っています。