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そらいろタイムズで有意義な発言を!

「就労支援センターそらいろ」には「そらいろタイムズ」と言う、ちょっとかっこいい名前のプログラムがあります。当初、利用者の皆さんの多くは、興味はありそうだが参加するには勇気がないような、そんなイメージで見ているのかなあと感じていました。

スタート時から新聞の社説の読み合わせを中心に行っており、ひとつの社説の記事を参加メンバーでシェアし、皆で読んでいます。

少し前、「50年後の日本」という社説を取り上げ読み合わせを行い、参加メンバーで50年後の未来に思いを馳せ自由な発想で意見を述べて頂きました。

メンバーの皆さんからは、未来への期待として「科学技術の進歩、更に生活が便利になることや、これまで体験できなかったことが現実のものになる、夢の世界など」、一方、「世界人口の増加に反して日本は人口減少が一層深刻になり、社会が機能しなくなっていく心配があるのではないか、限界集落の増加から人の住まない地域が現れる。高速道路や、インフラの補修、整備が出来なくなる」など、自由に発言して頂きましたが、現在、報告されている情報も取り入れながらユニークな発想で、真剣に考え発言して頂けたと思いました。

毎回、社説を読み合わせしますが、興味が持てなかったときは、社説の内容に拘らず、記事から脱線し、メンバーの身近な時事問題を取り上げています。ある時は、「最近の外国人旅行者の増加」について話し合いました。「JR二条駅で外国人に道を尋ねられた時にどう対応するか」をテーマに英語で道案内を勉強し、ロールプレイを行ってみました。

すると、メンバーの中には勇気を以て実践してみようと思っている人もいました。

 

普段、社会と関わりの少ない利用者の皆さんが、時事問題、社会問題、身近な出来事を自らがその中に飛び込み自由な発想で発言する。そのことで、背負っている荷物が少し軽くなったと感じてもらえる場になればと思い、工夫しながらこれからも継続して行こうと考えています。