そらいろの施設外実習に同行して

そらいろでは週に一度、就労支援プログラムの一環として教会の清掃実習を行っています。

朝礼終了後、エプロン、上履き、作業手順書など必要な道具、水分補給用ポットなどを携え、利用者さん3名と共に現場へ車で向かいます。

清掃作業は、教会内を三つの役割で分担し、エプロン着用など身支度を整え、作業に必要なモップや延長コードを準備し、それぞれの持ち場で作業を始めます。

ある利用者さんは、今月からこのプログラムへ参加され、スタッフが作業の流れやポイント等を手順書に沿ってひとつつずつ伝えて行きます。

利用者の皆さんは、日によって気分や体調のすぐれない時も多く、コミュニケーションを取りながら言葉に出てこない不安を洞察しながらも、初めての仕事の伝え方や関わり方が「これで、よかったのだろうか、こう伝えた方が分かり易かったのではないか」など、自問自答しながら、安心できる言葉と共にお伝えるように工夫をしています。

各自が担当する清掃エリアは作業手順書を確認しながら手順書に沿って作業が進められるようになっています。作業が終われば、その項目をもう一度確認し、大丈夫ならチェックを入れる流れになっています。

利用者さんは、実施した作業は記憶して頂けるのですが、次の作業、あるいは次の作業エリアへの移動など、点を線に繋げて行くことが苦手なところがあり、手順書の流れにそって作業が進められることはとても安心につながるようです。開始から1時間30分余りですが、皆の頑張り協力で無事作業を終了させることが出来ます。

終了後そらいろへ戻り午前の振り返りのなかで、清掃作業の出来栄えや、達成感等を力強く報告して頂く姿を見ると実習を通じて、就活への希望や自信がついてきていることに支援者として大変うれしく思います。